ラリー船長のダンエレ道

Captain Rally’s Danelectro Way


ダンエレ道については日本語のみで掲載しております

All Danelectro Way are presented in Japanese — just the way the conversations happened.

ダンエレクトロ。アメリカの通販ギターとして売り出されたギター。その独特かつチープなギターサウンドに魅せられ、ラリー船長が歩んできた、これまでの歩みをここに紹介。さまざまな紆余曲折があり、まるで映画「ロード・オブ・ザ・リング」のように理想の「ダンエレクトロ(通称:ダンエレ)」を求めての長い道のりを紹介します。


このミュージックビデオのギターはすべてダンエレクトロで録音しました

⇧ All the guitars in this music video were recorded with Danelectros. ⇧


第1章 赤ムス(TOMSON)からダンエレクトロへ

私のダンエレクトロとの出会いは20年以上前に行われた仙台ジャズフェスまでさかのぼる。この日ぼくはメインギターであるトムソンの赤ムスタング(通称アカムス)を弾いている最中に音が出なくなり、道端にギターを置いてかなりロックな楽曲を完全ドラムンベースで歌うというチャレンジャーなことをしてライブの幕を閉じたのだが、その後、赤ムスは音が出ることはなく、リペアをするというよりも新しいチープなギターを買おうか?とのことに至るのだった。

第2章 わかったつもりで分解したところ・・

ダンエレクトロ1号機
最終にダンエレクトロを見つけたのは確か万〇書店さんだったと思う。エナメル模様で3ピックアップ、なんだかド派手な感じがして購入したのだが、さすが中古だけあって使っているうちにスイッチのいくつか音が鳴らなくなった。ありゃりゃこりゃいかんとリペアショップを訪ねリペアしていただいた。その後、エレキシタールが欲しくなり下取りに。

ダンエレクトロ2号機
厳密に言えばダンエレクトロではないんだが、ダンエレクトロと同じリップスティックのピックアップを搭載したスターズのエレキシタールを購入。これで地上に見える空をレコーディングし、魅惑のエレキシタールサウンドの世界に飛び込んでいく。結果、分解してどんな構造になっているのか?との誘惑に負けて分解しすぎてしまい、元に戻せなくなってバラバラになったパーツで売却。

第3章 韓国と中国との狭間の中で


ダンエレクトロ3号機
見た目のかっこよさにビビっときて、ダンエレクトロ3号機を購入。一度だけライブで使用したが、これが中国製で、1号機の韓国製と音の感じも見た目も造りもずいぶん違った(韓国製の方がアコースティックっぽい。中国製の方がエレキっぽい)ため売却。

ダンエレクトロ4号機
リイシューのを韓国製(1号機)、中国製(3号機)を弾いてみて、オリジナルのダンエレクトロを弾いてみたくなった。ヤフオクでエイヤー!と掛け声を出して購入し弾いてみたのだが、本当にボロボロとなったビンテージでネックの裏の木の部分なども塗装がはげて弾いているとささくれが立ちそうで売却。

第4章 ギターをパンチした結果

ダンエレクトロ5号機
リイシューの韓国製のコンバーチブルを購入。これはかなり気に入って、いろんなところに持っていきライブでも大活躍した。ブリッジがとてもひ弱で、弾いていると落っこちたりしていた。強く弾くところでギターをパンチしてしまい、演奏中にブリッジがめりこんでボディに穴が開いてしまった。あえなく手放すことに。


ダンエレクトロ6号機
リイシューの韓国製のコンバーチブルがとても良かったので、色違いのコンバーチブルを購入。5号機のパンチの失敗をもとにブリッジを自分でリペア。台座を木製で手作りで作って両面テープで貼るとブリッジ落ちの問題も解決。本物のコンバーチブルが欲しくなり、親友にプレゼント。

第5章 インドに旅立つサウンドの変革

ダンエレクトロ7号機
リイシューではないコンバーチブルのダンエレクトロを購入。実は本体よりケースの方が気に入っていた。本体はナットの位置がすごくずれていて本当に弾きにくかったのだが、ケースはビンテージのツイードのボロボロのケースで雰囲気がすごくあった。再びエレキシタール購入のため売却。

ダンエレクトロ8号機
以前、分解しすぎて元に戻せなくなった心配からエレキシタールは共鳴弦がないシンプルなベイビーシタールにすることに。このベイビーシタールはずいふん長く弾いて、いろいろなライブで大活躍した。インド的なサウンドはもう弾くことはないかもしれないと思うようになって売却。

第6章 ジョイフルでジョイフル

ダンエレクトロ9号機
イエローのダンエレクトロのリイシューを購入。ものすごく気に入ってMVでダンエレクトロ一本だけでギターを収録。鳴りもよく気に入っていたが、MVを録り終え役目を終えたぞ感がすごくしたので、あっさり売却。

ダンエレクトロ10号機
ダンエレクトロを持つこと10本目にして、色が気に入っていたのは5号機、音が気に入っていたのは9号機。韓国製のリイシューが僕は好きなのだというエビデンスを踏まえてゲットしたが、不具合を見つけて売却。


第7章 ついにこれで旅が終わる

ダンエレクトロ11号機
ジョイフルでのダンエレクトロの活躍を思い出し、ダンエレクトロを持つこと11本目。いよいよサッカーチームと同じ人数、いや本数になる。しかも50周年記念のアニバーサリーモデル。これでダンエレクトロ道が極まった!と思っていたが、なんとなく弾きにくさを感じ、旅立つことに。


ハードボイルドな最終ゴール

結局ラリー船長は

普通のギターに

落ち着いた。

 

「え?ダンエレではないんかーい!!?」とのツッコミを全員が思うことだろう・・・。

 

ラリー船長は答えた。「釣りに行く前に仕掛けを徹夜で作ったとする。釣り一投目で糸が切れ、仕掛けが飛んでく。そんなとき、徹夜で作ったあの時間は何だったのか。そういう感じのようでもあるダンエレとの出会いと別れ、それぞれワクワクがあり、それぞれに別れの時があった。

 

今は普通のギターがいい。車だとファミリーカーの良さに気づくというような。自分にとってダンエレクトロは乗り物で言えば、タイのトゥクトゥクのようだった!」

 

それが船長の下した、ダンエレ道の最終地点(ゴール)だった。


ダンエレ道(完)


ところが話はこれで終わらなかった。

ダンエレクトロ11号機。
50周年のアニバーサリーモデルのその後である・・・・。

本当の意味での完結編がここから続く。


続編 ダンエレ道、まだ終わらず


ここにかつて書いた

ダンエレクトロ11号機。

 

なんとなく弾きにくさを感じ、手放した50周年のアニバーサリーモデルである。

その後、この11号機は近所の中古楽器店へと旅立っていった。それで私の中のダンエレ道は終わるはずだった。ところが終わらない旅が続いていたのである。

 

その中古楽器店は近所にある。

自分は時々というか、頻繁にというか、いつもというか、ふらりと立ち寄るお気に入りの場所なのだが、行くたびに目に入るのである。

 

店の壁の、すごい目立つ、中古楽器売り場のど真ん中の場所に。

 

「ダンエレクトロ11号機だ・・・」と心の中に浮かぶ。

 

 

お店に行くたび、まだいる、というか、あるのである。

その後、もう一度だけ我が家に帰還するも、やはり弾きにくさから旅立つことに。

 

ありがとう、ダンエレクトロ。さらば、青春の日々よ・・・・(泣)!