グレコ。大昔やっていたバンドでグレコのギターを弾きまくっていたことがある。東京にいたころのなじみのリサイクルショップで購入したギターで、バンドからソロの弾き語りに転向した時、グレコ好きの友人のミュージシャンにプレゼントした。それからグレコを弾くという機会はまったくなかったが、音もわりと好きな感じで、よくスタジオやライブハウスにあるジャズコにエフェクターをつないで演奏を楽しんでいた。今は友人から託されたグレコのSE600というストラトを弾いているが、今更ながら昔のグレコのレスポンスの速さはエフェクターへの接続がとてもよく、音が秒速でつながるような感じをいつも感じている。芯の太い音というよりは、なんにでも順応してくれそうな乾いた音がする。でも弾いた後で、芯の太い音のギターが無性に弾きたくなる。芯の太い音でロックを奏でると、なぜかグレコの多彩な音に戻りたくなる。ギターは奥が深い。弾いていて最高の音だ!と思うこともあれば、あまりに弾けなくて悔しいなあと思うこともよくある。でも「弾きたい」との気持ちが一番大切なんだと不思議にいつも思うのだ。
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