アンプ

最近、終活の一環から自宅に保管している大きな真空管のギターアンプを手放しますとのことをオークションサイトなどでよく目にする。今はギターアンプについては真空管そのものが高騰しており、コロナ前より故障した時のリスクが大きくなっている。生活に必需となるものとそうでないものとの優先順位と考えると、真空管のギターアンプをどうしようかとの気持ちが湧いてくるのは本当によくわかるところである。部屋で弾く分には、軽くて小型で充分だからでもある。真空管の音をシュミレーションしたデジタル・ギターアンプも数多くあり、それでもスタジオででかい音を出すと「やっぱり大きなギターアンプだなあ!」とロック魂が燃えるものだが、日常で大きな音を出す、大声を出す機会がないことが続くと、アンプが部屋を占領しているような・・そんな心の葛藤が生まれることとなる。小さなアンプでも部屋で目の前で弾いていると音圧を体感できるのだが、スタジオなどで鳴らすギターアンプの音圧には到底かなわない。二足のわらじで小型のギターアンプを普段使いつつ、アンプの裏側に外部スピーカーへの接続端子があるので好きな音を自宅で作って、スタジオの大きなアンプにプリアンプとして接続し鳴らすことも出来るが、面倒だなあと思う気持ちも湧く。アンプから出る音を楽しみたいとの気持ちはあるのだが、でかいギターアンプは僕も手放すことになるだろうと36kgのアンプを持って階段を運んで実感したことがある。リラックスしてギターを心地よく弾いている時に小型アンプがあるといい。しかしたまにでっかいアンプでロックしたくなる気持ちがウズウズする。風呂と似てるかもしれない(自宅の風呂か大自然の中の温泉か・・)。ギターアンプを使わない時、ドラエモンのスモールライトがあればいいのに(笑)とよくぼやきたくなるのだ。