弦の高さ

ギターの弦は弾かない時、弦をゆるめる、ゆるめない、は諸説あるが、僕はゆるめる派である。ゆるめずおいて、あとで弾こうとしたときとても弦高(弦の高さ)が高くなり弾きにくくなるからである。ゆるめない派も理由がある。弾こうとすると逆に弦高が低くなりすぎて弾こうとすると音がびびる(振動したり音が出ないなど)ということもあるが、僕の体感的に弦高が低くなったあと通常のチューニングのまま張りっぱなしにしていると弾きやすいところに自然に戻ることもあり、あとで調整も楽だが、弦高が高くなったが自然に低くなることはこれまでなかった。また、弦が高くなりすぎるとネックが反っていき調整をするときギターのネックの中にあるトランスロッドが回りきって調整が困難になる場合もある。ゆるめていると逆反りというものも起こるのだが、あとで調整はどちらがしやすいのか。これも諸説あるところであろう。ギター以外のチェロやバイオリンなどの弦楽器はどうなのだろうか。ある程度の耐久力のある楽器とそうでないものもある。毎日弾く楽器とそうでない数年いや数十年、保管したままとの楽器もあるだろう。ゆるめるか、ゆるめないか、日常の中でも気持ちとしてそれを意識することが多々あるが、ギターを眺めていると本当にいろいろなことを考える。弾いて、終えた後に拭いて、弦をゆめるときギターがトレー二ングでいえば「オールアウト」のような至福の瞬間のように感じる、そしてまた弾きたくなる、その繰り返しが楽器にとってもいい、というのが僕のシンプルな答えだ。