YAIRIというギターメーカーからオケーションと呼ばれる、風呂桶をボディにしたエレアコが1990年代の初めに発売されていた。僕は楽器屋の店長に「僕にお似合いのギターを!」とまるで服屋さんの店員にコーディネイトをお願いするかのように丸投げしたのだが、届いたのがそのギターだった。ショートスケールのため弾きやすいのだがトラベルギターみたいな感じで、サブギターにはたまになったのだがメインのギターとしての出番はなく、そのまま保管したまま数十年が流れた。使わないエレアコにクラシックギターの弦を張ろうとしたがはまらず、仕方なく何か張るのに手頃なのはないかとずっと保管していたオケーションに弦を張ってみたのだが、ヤマハのギタレレみたいな感じというか、風呂桶がビバノンノーンと声を出すかのように素敵な音色と生まれ変わった。今まで何で気がつかなかったのだろう・・。フォーク弦はアンプを通すとトレブリーな感じで民族音楽的な感じがオケーションにはあったのだが、クラシックギターの弦で奏でるとトレビア~ンな音がする。最後にライブで弾いたのは東北大学でThe 500milesと対バンの時だったが1992年とかだから、野球に例えると22年、ベンチにいたギターである。他のスター選手(ギター)が大活躍の合間に、ゆったりした曲でオケーションに本番のマウンドを任せる日がくるかもしれない。「オーケストラ」という名曲がBISHにあった。吾輩のギターは「桶ーストラ」である。
コメントをお書きください