「5時半だ!」と本気で吠えた声が「おじさんだ!」と聞こえ、自分のことを呼ばれたのではないかと思うこと。それを、そら耳としてウィキペディアにということにはなるまい(笑)。しかし、まあ、そうゆうことなのである。いまはずいぶん音楽を聴く人たちの感覚も変わってきたことがわかる。昔はレコードやCDを手に取り、アルバムを曲順どおりに買って帰って家で聞くのが楽しかった。今回はどんな作品なんだろう?と、興味津々で聴くわけであるが、その頃はアルバムの方が僕の中では優位でシングルはアルバムが出てから買おうとか、あまりにラジオでかかり気になるのでアルバム出る前に我慢できずに買いました的な存在だった。が、今は、好きな曲だけダウンロードな時代である。これいる、いらない、指1本でマイフォルダに落とすかどうか、それで自分だけのお気に入りのを聴くみたいになっているとよく聴く。「ほえ~おじさんの聴き方なのか、俺は!」と昭和からのタイムスリップ感を感じるひとときだが、大好きなブルースのレコードをCDで買って聴いたらレコードで聴いていたB面とA面が逆になっていた。「え?これ全然ちがう作品になっちゃうじゃんか!」と思わず吠えた。元気がよくパンチのある曲が1曲目だったのに、6曲目になっていたのである。「俺が間違っているのか、再発した人たちが間違っているのか、勝負だ!」と心の中で唱えながら、レコードの原盤を押し入れの奥から取り出した。ほこりをとりレコードのジャケットをまじまじと見つめた。正解は原盤だった。僕は正しい聴き方をしていたのだ。ジュニアウェルズのウォッチ・ミー・ムーブ。これが不動の1曲目なのだ。
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