仙台と言えば「ささかま」と言われるが僕は阿部の笹かま好きだ。金賞をとった笹かまがある。吟撰笹という笹かまだが、味のあんばいがちょうどいい。よくお使いの時に阿部の笹かまを利用するのだが、よく行くお店に話しやすいおばあさんがいる。おばあさんは僕のことをおぼえてくれて、選ぶときもその時に合う気の利いたことを助言してくれる。その店に行くとあまり悩まないで選べるのでいつもありがたい。ある日「ささかま」を買うと、おばあさんが僕に言う。「今回は景品があるんですが応募はいかがですか」と。とりあえず何が当たるのか見てみると1位は「ひとり歌謡ショー」とある。「誰が歌うんですか?」と質問すると写真を見せてくれた。「この方わかりますか?」と。僕は最近老眼なのでよくわからず大御所の名前をどんどん出すが、全部ハズレ!店内に「残念!」との声が響くのだった。正解は、「ティーナ・カリーナ」さんだった。僕はティーナ・カリーナさんの突撃インタビューを以前受けたことがある。あれは本当に突撃だったのだが、その時スフィンクスのような髪型を僕はしていたのでTVにうつって恥ずかしいなあとのことを思い出し赤面した。しかし、身近に仙台にいる方が「一等」だったのだ!と何か不思議な感動を覚えたのだが、「ひとり歌謡ショー」が当選して、まさか「歌ってください」との無茶ぶりなのではないよな、でもそれなら受けて立つ!など脳内でたくさんの空想をしてしまった。もし当選したあかつき、ティーナ・カリーナさんのひとり歌謡ショーを見に行くとなったのなら、このブログで報告したいと思う。阿部の笹かまからのオファーを楽しみにしたいと思う。そんなことを思いながら帰りの信号待ちで胸に手をやると、ボールペンに「阿部の笹かま」というシールがあった。あわてて電話で謝って、おばあさんに届けに戻ることになった。アディオス!!
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