ギターネックの旅

ムスタングのギターのネックは、あまり心地よくなかった。それでネックを外し、でっかいネックを購入して取り付けた。するとサイズの合わないネックだったのでチューニングが合わなくなった。当然だ。最初のネックは処分してしまったため、最初のネックと同じサイズのネックを買った。長さは一緒だが高さが合わず、それも処分し、ボディのみで数か月置いたままになっていた。やっと最初のネックと同じものを見つけたので購入し取り付けた。やはりそれが正解で、弾く時に心地よくはないが、これで使っていこうと思ったのだが、ペグがいい状態ではなかった。ペグ交換して、やっと旅の完了である。最初に戻るまでの長い旅だったが、子供の頃に読んだ「ろばを売りに行く親子」の話を思い出した。ろばを売りにいく親子が、人にいろいろ言われて気にしすぎて、最後は川にロバを落としてしまうという話だった。ギターにも当てはまるように思う。気に入らず、いろいろ試し、パーツが見つからず、あきらめ手放すというようになることがあると思う。「楽器に完璧はない」と、手放す時よくわかる。僕のムスタングのネックはずっとボディのままでいた。僕の勘違いと知識のなさからだ。弾こう、シンプルにそう思う。