無音の世界

音楽をかけると何か感情が引っ張られてしまうような感覚があり、無音で車を走らせることがある。無音の中で、聴きたいと思える音楽が思い浮かんだ時に音楽をかけてみる。すると、とてもマッチすることもあれば、やはり何か違うという時もある。何か違う時は窓を開けてみると、音楽じゃなくて風の音を聴きたかったんだなと思うようなこともよくある。人は音楽を聴いて楽しんだり高揚したり、感傷的になったり懐かしい時代を思い出したり、いろいろな場面で音楽を楽しむのだろう。僕は無音の世界がないと音楽ばかり遊泳することが楽しいものでなくなることがよくある。自分の表現したいことがなぜ音楽なのか、たまに思うことがある。きっと水のように自由だから、なのかもしれない。そんなことを思う雨の朝だった。