子供の頃に再放送でやっていた山下清のドラマ。感動する回も多く、毎回たのしみにしていた。たまたま信州方面を通りがかった時に長野県茅野市というところに放浪美術館というところがあって、よく見ると山下清展と書いてある。車をUターンし、なつかしい友人に会うかのような気持ちで中に入ると、本物の山下清の絵に出会うことが出来たのだった。そこにはTVにはない生の迫力と、山下清が実際に1枚1枚貼ったちぎり絵の中に純粋さ、きれいだなあきれいだなあと何度も言いながらこの絵を作ったのかと思えるような作品と、山下清ならではのエピソードがあちらこちらに書かれており、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。僕もひさびさのライブ出演がもう少しで待っているところだが、いつの時代も何か感動を人に伝えたいという思いは受け継がれるものだなあと思うのだった。諏訪湖の花火を見て感激する山下清が絵から思い浮かぶのだった。僕は歌だが感動とは何だろう、そう思った時「野に咲く花のように」のメロディが頭の中をよぎるのだった。人はいつか草のように枯れてしまうはかない存在だが、花を見ると元気になったり、唄いたくなったりもする。漆黒のグレッチとともに、音の航海に出ようと思う。
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