宮本武蔵

最近、漫画「バカボンド」を読み終えた後、37巻で休刊となっていることを知り、続きが気になっていた。調べてみたところ、神田たけ志さんが同じ吉川英治原作の『宮本武蔵』を漫画化していることを発見し、古本で購入して読み始めた。宮本武蔵の五輪の書には、中学生の頃に剣道をしていた時に触れていたことがあるので、懐かしさと同時に新たな発見を感じる。こうした武道や武士道に関わる書物を読むと、日本文化が自然と深く結びついていることが分かる。日本の文化には、自然を敬い、その中から生き方や剣術などを学び取る風土が根付いている。たとえば、日本料理も自然との結びつきが深い。「和食」は魚や野菜、山菜など地域の食材を大切に使い、自然を尊ぶ心が含まれている。また、日本文化全般に「和」という言葉が象徴的に使われ、調和を重んじる精神が根底にあることも強く感じる。さらに、日本の文化には、偶像崇拝や神道など、自然や偶像への信仰が強く反映されている部分が多い。しかし、僕は旧約聖書・新約聖書を読んで、人が神を作るのではなく、神が人を作ったとのことがわかり、偶像を拝むことからは完全に離れた。「宮本武蔵」を読んで、自分にとって音楽も一種の「武者修行」のような気持で、ライブの準備を進めてこれまで来たのだが、今は準備の前に祈ってから準備を始めることが習慣となっている。必要な知恵を与えられるよう祈り、今日はここまでとのところまで準備を進める。ライブまで約一週間となったが、音楽は、誰とも競うとかのものではないのだ。日本の歴史や文化に触れると、現代社会に生きる自分たちの行動や考え方に少なからず引っ張られているというか、影響があることを実感する。政治なども、新聞記事を見ればどうだろうか。風習や伝統がどこか見え隠れもする。音楽の準備をしながら、外側よりも内側を輝かせたいとの思いとなり、きっと内側の心を整えることで充実した音楽ができるのではないかと、今は強く感じるのである。