小柄なギターは似合わないと思っていた。これまで大きな音の出るアコギを弾いてきたが、繊細な音がほしくなる時、小柄なギターが必要かなあと思うことも何度かあった。以前ボジョアというギターを弾いて、それも小柄なギターだったが、買おうと心に決めてお店に行くと5分前に売れましたとのことがあった。逃した魚は大きいではないのだが、その音を上回る小柄なギターにはずっと出会えてこなかったが、ふとした時に出会って弾いたVGという寺田楽器のギターを弾いて、個人的感想ではあるのだが「超えたなあ」と実感した次第だった。どれが今のメインギターだ!なんてのは世の中にはまったく関係なく、個人的に楽しんでその時のブームでやって来るものだが、VGは一言で言うと「やばいなあ」という感じのギターである。いつまでも弾きたくなるということは「これがメインだ!」とか宣言しなくても知らずにその座に鎮座してるのではないかと思えるほど、アコギとしては本当にバランスがよく自分でもこんなフレーズが弾けたのか?というような演奏が次から次に湧いてくる。逆に「いずい(仙台弁の方言で不快とかしっくりこないという意味)」と思うギターは次第に弾かなくなってしまう。VGは、旅の相棒になるギターだとの確信があり、毎日ギターを弾いている。ライブやアルバム制作を楽しみに歩もうと思う。
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