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たまに思うことがあります。水を沸騰させてお湯にすると、お湯を注ぐ際に気をつけないと火傷しそうになります。しかし、1時間ほど放っておくとお湯はぬるくなり、こぼれても火傷することはありません。同じように、美しい花を見て驚き、写真に残しておいて本当に良かったと感じる瞬間があります。バンドや弾き語りも、そのときに旬で素晴らしい音楽を奏でていると感じることがありますが、タイミングを逃して「また今度」と言って演奏しなくなったメンバーもいます。旬の状態でしかできないこともあるのです。僕は常に自分にとって旬である、とのことを追求したいと思っています。それは、シャッターを切る瞬間に似ている気がします。僕の音楽は、シャッターを切る前の姿勢や機材、実力や技術の不足を気にせず、夜が訪れる前にシャッターを切りたいという思いで音楽を奏でているのかもしれません。この海の写真も、日が沈む直前のほんの一瞬でしたが、同じ瞬間は二度と撮れないものです。音楽で自分を表現する私にとって、写真は「いま」への感謝を伝えているように感じます。ラリー船長