ヤマザキヤマト✕ラリー船長 スペシャル対談

TALK

本HPの対談は敬称略で掲載させていただいております。

(ラリー) ヤマトさん、こんにちは。 今日は「きみに読む物語」というタイトルでの対談です。 

  

(ヤマト) おひさしぶり。お、タイトルがあるの?なんで?ま、いいか。でも、いやぁ、なんかでっかいタイトルですね。 

  

(ラリー) 出会ってから17年ぐらいに。タイトルないと集中できず雑談になるかもですから(笑)。初めての対談となりますが、よろしくお願いします。 

  

(ヤマト) OK、よろしくね、ラリー!  

  

(ラリー) ヤマトさんと出会ったのは、2002年頃の仙台ゆんたさんででした。初めてヤマトさんのライブみたとき、ジャンベの叩き語りをされてて。斬新なスタイルで非常に衝撃を受けました。ライブの途中で何かに憑依されているかのようなヤマトさんのステージにライブに参加した方々がどんどんひきこまれていく。バリ島のケチャみたいな感じでしょうか。感銘を受けて、楽屋かどこかでお話して。僕の家で飼ってる猫もヤマトなですと語らったのを覚えてますね。その後、ヤマトさんとライブをともにやるようになったという経過の記憶が曖昧なのですが・・いつの間にか、ともに。 

 

(ヤマト) そう!ヤマザキヤマトsoloでツアー活動を始めたのが2001年なので、やっぱり2002年頃だね。 ブッキングしてくれたのが東北のミュージシャンの友人だっただ。 その出会いの時が初めての仙台でのLiveで、ラリーも出たじゃない?? その後、ロコモコ丼が美味しいアロハカフェとか、焼き鳥屋さんとか、エスニックなカフェとか、ライブハウスでも一緒に、たくさんのLiveをご一緒しましたね! 僕の家族もともにライブ行った時、動物園が忘れられないようで、本当に感謝してるよ。 

  

(ラリー) なるほどなるほど、最初は共演でつながったでしたか。だいぶ時が経ちましたね!それから一気にワープする感じになりますが、2019年いまの近況と今回のツアーについて、すこしお話をお聞きしたいのですが。 

  

(ヤマト) うん。2019年になってから5枚目のアルバムを作り始めてるだ。だんだん完成が見えてきて、きっと今度の仙台ライブには新しいアルバムも紹介できると思うよ!  

  

(ラリー) おぉ!それは嬉しいですね! 

 

(ヤマト) 今回のアルバムは、昨年末のツアーで岩手県の遠野で初雪を見れて。その時の景色を曲にしたものも収録したので先ずは東北ツアーからと思いラリーに仙台のブッキングが閃いた。 

  

(ラリー) 雪どうか気をつけてくださいねって次のライブは来月なので4月ですね!ヤマトさんは全国あちこちにライブツアーに走り回っていますが、いまは3月。確か東日本大震災のときはツアーを組んでいたけれど、ツアーどころではなかったでしたよね? 

  

(ヤマト) 震災の2日前に実家の母親が危篤になり緊急手術をするからすぐ戻って来てと家族から連絡があって西日本ツアーで大阪でライブ中だっただけどその先のライブも10本ほどキャンセルをお願いして大阪から500km車を飛ばして埼玉医大に駆けつけただ。母親の手術中に大きな地震が起こったよ。当時新しく大きな病院だったので手術は続行、母親は助かったんだけど。待合室にはテレビがなかったので家に帰ってテレビを見て驚いたよ。 ラリーも関東にいて仙台に帰るのに大変だっただよね。 母親のこともあったけど、僕のライブは旅先の皆さんのご協力があってのものだから震災前のようにライブツアーができるようになったのはここ数年かもしれないよ。 

  

(ラリー) 大変でしたね、あの時は。今年で8年がたちますね。その後の仙台で共演したライブではライブ中に大雨洪水警報が鳴ったこともありました。あの時、地下でライブしてて、ライブ中に携帯の緊急サイレンがあちこちから客席で鳴りましたね。感慨深いです。僕はヤマトさんの曲で「闇を走る」という曲が大好きなのですが、あの時は避難のため闇を走らなくてはならないのかと思いました(笑)。あの曲はどんな時に生まれたですか? 

 

(ヤマト) 「闇を走る」は絵描きの友人の個展会場で演奏を頼まれ曲を作ってあげようと絵描きは絵で歌を歌い、僕は音楽で絵を描くよ。というイメージが浮かんだだ。 「水の無い海に潜り動かない旅に立つ」という歌詞は瞑想のイメージだったり全体的に精神的な世界のイメージだね。 
 

  

(ラリー) 深い詩ですね。そういえばヤマトさんは詩人でもあり、音楽もとても多くのことを記憶されているイメージが。記憶力、いいですか? 

  

(ヤマト) いや、どうかなぁ?どうして?? 

  

(ラリー) 大昔、思いつきでライブで「ロケットサーブ」という曲を即興で演奏したとき、卓球のうたですけど、本当にしょうもない歌詞で。その後、ヤマトさんの前で数年後に「ロケットサーブは?」とリクエストがあり、これまた思いつきで僕も忘れてて適当に歌った時に、ヤマトさんから「アレンジが前とぜんぜん違うよ!」と言われたことあるですよ。たった1回きりのアドリブに近い曲ではあったのですが、ヤマトさんは記憶力すごいなと思いました。 

  

(ヤマト) いや、たまたまじゃないかなぁ。記憶力には自信がないな〜(笑) 因みに最新アルバムには「忘れてしまう〜」「思い出せずに〜」というサビの曲もあります(笑) じつは忘れることは悪いことではないと思っていて嫌なこととか忘れた方が良いことも生きてるとあるよね。 新曲を覚えるのに時間がかかるのでやっぱり記憶力ある人、うらやまし〜(笑) 

  

(ラリー) そのような新曲が?!楽しみですね!ぼくも新曲、作ろうかな~「漢字に最近めっぽうよわい~」「この人の名前、なんて読むの~」「そこのお子さんに聞いてみよう!」「砌!」「漸!」「譽!」「響!」「暁!」とかですかね。 

  

(ヤマト) それ普通に難しくて読めないってば。 

  

(ラリー) 笑。でも、実の話、こないだ出演者の名前の漢字の読み方をライブ中ぜんぶ間違えて紹介してしまいました。ヤホー漫才のように。今回はライブでヤマトさんの名前を間違えて紹介することはないとは思いますが、ノブイチさんもカタカナなので助かります。僕もラリーだし、全員カタカナ。でも全員日本人。そういえばノブイチさんとは、どんな出会いだったですか? 

  

(ヤマト) 初めましての方かと思いきや〜じつは数年前に利府でのライブ会場に来てくれた方でした。打ち上げではジャンベの調律の仕方を私が伝授したらしいです。 やっぱり記憶力、自信ありません(笑)再会が楽しみです。 

  

(ラリー) 僕も久しぶりの再会と共演でとっても楽しみです。さて、今日は「きみに読む物語」ということで、お互いにお互いのことで知らないこと、とくに聞いてみたいことをひとつづつ質問しあうってのをやりたいと思います。 

  

(ヤマト) いいね、おもしろそうだね! 

  

(ラリー) 僕から聞きますよ!ヤマトさんは確か、いまの民族楽器でのライブをする前にギターを弾いて弾き語りをしていた時代があるって聞いたことがあるですが!? 

  

(ヤマト) えー!!そっちー?? 

 

(ラリー) どんな時代だったのか、ギターを持って弾き語りするヤマトさん。想像できないのですが、バンドだったですか?それとも一人で?衣装はどんなご衣裳で? 

  

(ヤマト) 小学3年生のときデパートの楽器店に飾ってあるギターが美しく見えて買ってもらったのが始まりで 27歳でジャンベに出会うまでギター少年でした。 生まれて初めての演奏旅行もバンドのギターリストとしてで なんできっぱり打楽器に転向したかというとギターへの情熱が消えてしまったのです。 ちょうど情熱が消えた後、すぐにジャンベやハングと出会いがあり今に至ります。 ひょっとしたらまた打楽器への情熱が消え新たな何かが….(笑) でも歌はずっと歌い続けてるよ。 衣装は普段着でしたが深々とハンチングをかぶりあまりお客さんと目を合わさなかったな〜(笑) 

  

(ラリー)いまとぜんぜん違いますね~。衝撃のギター少年時代があったですね!! 

  

(ヤマト) あ、僕からもずっと聞けなかった質問を。ラリーも普段とステージと違う人だよね。 憑依するというか(笑) ラリーには変わるスイッチみたいなものが何かあるの? 

  

(ラリー) そっちですかー?そうですね、なんかたぶん歌うと、ヤマトさんもそうかと思うですが、すんごい自由になれるときと、自由になれないときがありますね。自由になれるときは、憑依しているかのように、もう他の世界まで飛んでいっているというか、役者でいえばその役に人格もなってしまった!!というようなスイッチなのでしょうか。演じてライブしてるわけじゃないけれど、人がいるってすごいですよね。僕の場合のスイッチはライブでラリーになれた瞬間というか。それでもそのスイッチが入らないとき、だいぶ悲惨です。たとえば決算期に会計伝票の数字が合ってないのを残したまんま職場からライブ会場に来てしまい、ライブ後また職場にもどり会計の伝票のチェックしにもどらねばならないとか。そういうときは、逆さになってもラリーアッサラームになれなくて、悶絶したことがありますね。 

  

(ヤマト) いやぁ、そこまで聞いてなかったんだけどなぁ。でも面白かったよ、今度は会計が合うように祈るよ、ラリー!! 

  

(ラリー) そういえば今回いらっしゃるのは決算を終えての4月のツアーですね。今度の仙台の昼呑み小屋「通」でのライブは、前回が大変好評だったので、1ドリンク1フード付ではあるのですが、ぜひ他で食べたり飲んだりしないでお店にきて、音楽と共に飲食も楽しんでほしいですね! 

  

(ヤマト) 年度替わりの疲れもふっとぶね!それを見越してライブ日程を組む、ぼくって記憶力の天才!笑! 

  

(ラリー) 僕は無事に決算を越え、ヤマトさんは東北ツアーを越え、無事にファイナルの仙台のライブを迎えられますように!笑!